藤塚光男さん 染付器展



先日、荻窪のギャラリー「嘉土」さんで開催中の
藤塚光男さんの展覧会へ行きました。

藤塚さんは、京都・亀岡の作家さん。
白磁の器に染付、しのぎなどを施されます。
今回の染付展も、すてきでした。

藤塚さんの器を見て、手にして感じることは、
白磁の持ち味である、すーっとした端正さ。
と同時に相反するかもしれない、
柔らかさと温度感。
硬質な素材で、ぶれのないきっちりとした線を
出されているにもかかわらず、です。

染付もまたしかり。
濃淡の具合や、筆の
「てん・てん・てん・・・」  や、
「すい~っ・すい~っ・すい~っ・・・」 の感じ、
(うまく言葉にできない時は、オノマトペに頼るが一番)
きっと、藤塚さんが絵付けをされているときは、
一定の深い呼吸をされているんじゃないかなぁ、と
想像してしまうほど、力みないおおらかさを感じます。

染付というと、「和」のイメージが先行してしまうかも
しれませんが、使い方でさまざまな表情が楽しめる器だと思います。

たとえば、果物。
みかんをきれいに積み上げたら、
想像とおりの和の表情な気がしますが、
紫のぶどうと緑色のぶどうをふさふさっとおいたら
まったく異なる表情をみせるはずです。
染付の青・ぶどうの紫と緑がとてもきれい。

たとえば野菜料理。
根菜の煮物や、きんぴら、野菜サラダも
器との相性は抜群ですが、
縦長に切って、ローストしたズッキーニや、
くし型ではなく、水平に半分に切り、皮付きでローストした
玉ねぎに、大匙にたっぷりの粒マスタードやマヨネーズを
添えたりすると、またまた器の表情が変わります。
野菜をちょっと上に置いたり、ちょっと右にずらしておいたり
することで、ちらちらっと絵が見えて、
どんなふうに余白を作っていくか、盛り付けを考えるのも
楽しいはずです。

展覧会の初日と翌日、藤塚さんは在廊されていて、
夜、料理家の伊野由布子さん(お姉さんみたいな方)と
七草にご来店!。
お二人とも大のお酒好き。(いや~、凄いなぁ笑) 
伊野さんからおいしいお酒の差し入れを頂き、
営業後ご相伴させていただきながら、
あれやこれや、なんやかんや、
話が盛り上がり、
楽しい時間を過ごしました。

●藤塚さんの展覧会は3月19日まで開催されています。

アールドゥ 嘉土
杉並区荻窪1-56-8
03-3391-2444
11時~19時(日曜日休み)

お時間があれば、是非おでかけください。

下の写真は藤塚さんのしのぎの湯飲みです。
(染付の器は光が反射してしまい、うまく写真に撮れませんでした涙)
展覧会では、染付以外の器も展示されています。