今日は冬至です。
昨日・今日は、ご来店の皆様に柚子をお土産に渡しています。
今年の冬至は「朔旦冬至」
はて?なんのことやら?
現在はグレゴリオ暦ですが、
その昔、日本(中国)は太陰太陽暦を使用し、
新月から次の新月の前日が一か月でした。
月の周期は約29.5日、それはそれは「カレンダー(暦)」を作るのは、
当時は計算が大変だっただろうなと思います。
どのようにカレンダーを作っていたか、
ざっくりいいうと、(本当にざっくり)
太陽年(現在の1年)を日数、あるいは太陽の黄道上の視位置によって24等分した
「二十四節気」というものがあります。24の節気に分けています。
立春、啓蟄、清明、夏至・・・などという、あれです。
そのうちの12の中気、それぞれを含むものを12か月にわりふってました。
「雨水」を含む新月(1日)から次の新月の前日は一月、その新月から次の新月の前日までは「春分」を含むから2月・・と続き、
「冬至」を含む新月(1日)から次の新月の前日までが11月、その次が大雪を含む12月、となり一年が終わります。
月と太陽、二つを相手にカレンダー作って、足並みそろうのか?と思うのですが、
やはり足並みはそろわない、
けれど1年という時間の長さは、きまっているので、
閏月など設け(1年13か月っていう、現在では摩訶不思議な一年)そのずれを調整します。
ほかにも、本来は一か月の間に一つの中気を含んで何月か決めるはずが、
二つの中気を含んでしまい、つじつまが合わなくなってしまうことも稀にあったようです。
「1年の起点となる、絶対の日を決めないと大変・・・カレンダーがずれたら大変」、
「じゃ、11月1日は冬至にしましょう。これ起点にしましょうかね」
となったようです。
(冬至は太陽の南中高度が最も低くなり(日が短くなり)、そこを起点に1年の始まりとしていたという背景があります)
実際には冬至を含む新月から次の新月の前日までが11月なので、
必ずしも1日が新月ではありません。
「一応、そーいうことで、よろしく」的な感じです。。
ですが、もちろん11月1日がぴたっと新月(1日)になる日がある。
これは19年に一度です。
「おおっ!今年は11月1日が新月じゃないか!やったね!まさに設定した暦通りでござる」
なのが、
今日の「朔旦冬至」です。
スピ系的には、始まり(冬至)と始まり(新月)が重なり、エネルギーの高まり的な感じのようです。
わたくし的には、
おぉ!暦すごいな、びしっと決まった!かっこいい!という感じです。
かなり話をはしょってますし、それでなくても旧暦の話は
どこかしら、むにゃむにゃした感が強いです。
なのですが、このお話しは19年に一度しかできそうもないので、
あえてむにゃむにゃしつつも書いてみました。
今晩は柚子湯に入りたいですね。