秋の野に咲きたる花を指折りかき数ふれば七種の花
萩の花 尾花 葛花 撫子の花
女郎花 また藤袴朝顔の花


朝顔の花、は、桔梗をさしているようですね。

今にも咲きそうな、ぷっくり風船のようにふくらんだ桔梗の
愛らしさといったら!
頬ずりしたくなるほどです。

早く咲いてほしいような、
いや、
このままぷっくりのままいて欲しいような、
と、日々悶えますが、
どっちもかわいいから、どっちでもいいか!
に、落ち着きます。
青い蕾も、今咲こうとするふくらみも、
盛りをすぎたその色も、
いずれの姿も美しく、その花そのものなのだね、
と、しみじみ感じます。



「秋の~」とは、なんとも気が早いきもしますが、
萩も、女郎花も、撫子も、咲いています。


7月のすりながしは、冷製で。

メロンと青い野菜のスープをご用意しています。


メロンの甘さが広がった後に、
甘長とうがらしやセロリの香りが追いかけます。
そして酸味がきりっと後味を引き締めます。

メロンは皮とぎりぎりのところまで、
むいていくと、
果物というより、もはや野菜か?と思われるほど、
きゅうりや瓜のような味が顔をだします。
果物としてだけ食するのは、
なんとももったいない!
すこし強い香りの野菜と合わせてみると、
うん、メロンは甘い瓜なのだね、と感じます。


飲み終えると、体の熱がすーっと落ち着きます。
食べ物の、野菜の力、作用で暑い夏を
乗り切れるとよいです。

8月はすいかです。

焼き枝豆


焼き枝豆、はじまりました。

焼き上がりのなんともスモーキーな香りが、
たまりません。


ある部分は、焦げ気味にかりっと芳ばしく、
ある部分は、ほっくほく、
ある部分は、少しかために、青い香りをのこして


この焼けむらも、おいしさの一つ。
一皿に、枝豆の様々なおいしさと香、食感があるのです。


これからぐんぐん夏へむかいます!

梶の葉


のど越しの良いもの、ツルっとヒヤッとしたお料理が、
よりおいしく感じる季節となりました。

梶の葉のした、見え隠れするのは、
茄子のムース、煮茄子、おくら、くみゆば、ジュンサイなどに、
おだしのジュレを添えたお料理です。

この葉っぱ、梶の葉ってなんですか?と聞かれることが多いです。


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【日めくり七十二候・・・著者白井明大氏 より引用】

短冊に願いをかける七夕のならわしは、
かつては梶の葉の裏に、墨で歌をしたためたといいます。
梶の葉の裏には産毛が生えていて、
墨を弾かず、筆でかくことができたからです。

平安の昔、宮中の男女の恋は、
たがいに歌を贈り合うやりとりからはじまりました。
書が上手なことも、歌の感性が優れていることも、
恋が成就し、ひいては良縁にも恵まれるために必要な才でした。
それを磨くことは、いまでいう婚活。
七夕の行事には、書や歌の上達を求め、
星に願う真剣さがこもっていました
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実は梶の葉、よくよく外を見回せば、
あちこちにわさわさと茂っているのです。
これから、さらに勢いを増し枝葉を伸ばしていきます。
この時代、もはや雑草的な存在かもしれませんが、
この梶の葉が持つエピソードを知ると、
なんとも情緒があり、愛おしくも感じるようになるかもしれません。

このような山野草が、
七草の料理への気持ちをいつも後押ししてくれます。
ご来店頂いた皆様と、
日本の季節や情緒を共に楽しめたらないいな、
と思います。